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【獣医師取材】動物を通して飼い主の幸せの手伝いを | 小山健先生

動物だけではなく人を大切にする動物病院

小山 健 にまいる動物病院 院長

<経歴>
  1994年    山口大学農学部獣医学科卒業
  1994年〜2019年  福岡・静岡・青森など複数の動物病院に勤務
  2020年 9月  にまいる動物病院(当時 降矢動物病院)に 勤務
  2020年11月~ にまいる動物病院  院長
             

兵庫県丹波篠山市の「にまいる動物病院」で院長を務める小山健先生。近年注目されている治療法でもある「ホモトキシコロジー」に注力している小山先生に、動物と飼い主への向き合い方やホモトキシコロジーについてのお話を伺いました。

きっかけは伝染病で群れから外れたアシカの赤ちゃん

ーーー 小山先生が獣医師を目指したきっかけを教えてください。

小さな頃から広島の実家でセキセイインコやハムスター、シマリスなどを飼っていたこともあって、元々動物が好きでした。

そんな幼少期にたまたま見たテレビ番組で、伝染病にかかった野生のアシカの赤ちゃんが映っていたんです。
そのアシカの赤ちゃんは伝染病のせいで群れの仲間からも相手にされていなくて、その様子を見て「獣医師になって病気の動物を助けてあげたいな」と幼心に感じていました。

小学3年生の頃には「どうしたら獣医師になれるのか」ということを真剣に考えるようになっていて、よく獣医師関連の本を探しては読んでいましたね。

ーーー 大学を卒業後はどのように経験を積まれたのですか?

自分に合っている動物病院というのが正直あまりわかっていなかったので、県をまたいでさまざまな動物病院で経験を積みました。
当時の動物病院のほとんどは「見て覚えろ」というスタンスだったのですが、私にはどうもそのやり方は合っていなくて……自分で本で調べてそれを実際の診療で実践していくというほうが得意でしたね。

両手に収まらないくらい多くの動物病院に勤務してきましたが、青森県の動物病院では人間関係についても学ぶことがありました。
それがきっかけで心がけるようになった「人を大切にする」という信念は、今の経営にも活かされていると思います。

動物にも飼い主にも優しいホモトキシコロジーに注力

ーーー 小山先生はホモトキシコロジーについてお詳しいですよね。

はい。今は「日本ホモトキシコロジー協会」の会員にもなっています。

「ホモトキシコロジー」は聞き馴染みのない飼い主さんも多いかもしれませんが、簡単に説明すると「体内に溜まった毒素や有害物質をホモトキシコロジー薬を用いて体外に排出させ、単に症状を抑えるのではなく根本的な治癒力から高めていく」という治療法です。
慢性疾患では特に重宝されている治療法で、中でも猫の慢性腎臓病にはよく効くことが多いんです。

これまでは毎日点滴をしても体調の維持が難しかった子が、ホモトキシコロジーを始めてからは週1回の点滴と注射でコントロールできるようになったというケースもありました。
猫は特に動物病院が苦手という子が多く、通院そのものがストレスになって体調を崩すこともありますよね。
病院に行く回数や注射の回数を減らすことのできるホモトキシコロジーは、動物にも飼い主さんにも優しい治療法だと私は考えています。

ーーー 現在、にまいる動物病院ではどのくらいの患者さんにホモトキシコロジーを使っているのですか?

漢方は約半数の患者さんに使っていますが、ホモトキシコロジーはまだそこまで多くはないですね。
病気や病状を見極めた上で飼い主さんの希望などもお聞きして治療を決めていくので、結果的には西洋治療と東洋治療をうまく組み合わせて使う形になっています。

「神様が作るような動物病院」を目指して

ーーー 「にまいる動物病院」の事業継承を決めたのにはどのような背景があったのでしょう?

当時の名前は「降矢動物病院」だったんですが、ここに入る前から事業継承の話をいただいていたので働き始めてから2ヶ月ほどで院長になりました。
常々「自分は人の下で働くのは苦手なタイプだ」と感じていたので、私にはありがたい話でしたね。

というのも、実は事業継承する以前にうつ病を発症してしまったことがあったんですよ。
2年ほど働けない状況にありましたが、それでも小動物臨床をやめようと思ったことは一度もありませんでした。
来院してくれた動物が元気になって走り回る姿を見たら、小動物の臨床はやめられません。

ーーー 「にまいる動物病院」の特徴はどのようなことですか?

動物はもちろんですが、当院では「人を大切に」ということを心がけています。

なので、私は飼い主さんにはもちろんのこと、一緒に働くスタッフに対しても親切を心がけ、圧迫的な対応をとることのないようにしているんです。
私がこう接している成果もあるのか、スタッフはみんな本当に優しいですし飼い主さまにも自然とそういった対応をとることができています。

当たり前のように感じる人もいるかもしれませんが「スタッフ全員が人にも動物にも優しい」というのは当院の強みだと思っていますね。

人と動物が幸せに生きるための手伝いをできる獣医師に

ーーー 小山先生が獣医師として嬉しかった出来事を教えてください。

横須賀の動物病院に勤務していた頃の話なんですが、慢性腎臓病で弱っていた猫が来院したんです。
その子はホモトキシコロジーの治療が効いたようで「歳をとってからボール遊びに興味を示さなくなったのに、治療後にはまた遊ぶようになった」と飼い主さんから聞いたんですよ。
それを聞いた時には嬉しい気持ちになりましたね。

動物が元気になることはもちろんですが、それによって飼い主さんが幸せな気持ちになってくれたことがとても嬉しかったです。

ーーー 小山先生にとって「獣医師」とは?

まず、私は「何のために私たちは生きているのか」が大切だと思っているんです。
みんな不幸になりたくて生きているわけではありませんよね。
私たちはみんな幸せになりたくて、喜びを得たくて日々生きている。

だから、私は「動物を通して飼い主さんの幸せの手伝いをすること」が獣医師の役目なのではないかと考えています。
動物が元気だと飼い主さんだって幸せでしょうからね。

ーーー 今後の獣医療の発展では、何に寄与していきたいとお考えですか?

「症状が消えたから治った」ではなくて、もっと根本的な治療をして本当の意味での健康を保てる獣医療を築いていきたいと思っています。

そもそも病気にならないような“健康の土台”をつくっていけたら、飼い主さんの負担だって減りますからね。
私自身もホモトキシコロジーや漢方のような“健康の土台”をつくっていける獣医療に力を入れていって、一般的にももっと普及してほしいと感じています

ーーー これから来院される患者さんに一言お願いします。

症状の改善はもちろん大切ですが、まずは健康的な生活を取り戻せるような根本的な治療が必要です。
ホモトキシコロジー製剤は苦味がないので飲ませやすいというメリットがありますし、最大限にその子の病気を治す力を高めてくれます。

ですから、猫ちゃんの治療や慢性疾患でお困りの際にはお気軽にご相談くださいね。
当然のことかもしれませんが、連れてきてくれた子に対しては全力を尽くします。

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