【獣医師執筆】Neo Plus Sand(ネオプラスサンド)って?
目次
猫の飼主さまのお悩みで多いのは猫のトイレのにおいではないでしょうか?特に梅雨から夏場、冬の暖房の入る時期には臭いが強くなりトイレ掃除に追われます。
しかし、Neo Plus Sandなら、猫の飼主さま共通の悩みである「猫トイレの臭い問題」を解決できます。
猫トイレで悩むことといえば、におい!
猫はきれい好きで、ほとんどの場合猫トイレで排泄します。中には砂にこだわる猫もいますが、やはり不潔な状態になっているトイレを使うことを嫌がり、我慢したり、カーペットやソファーの上で粗相をしてしまうことも。トイレが気に入らないために我慢してしまうと、膀胱炎になったり、尿路結石で苦しむことにもなりかねません。
また、猫のおしっこの臭いはかなり強く、こまめに猫のトイレを掃除しないとお部屋に臭いが広がりますし、臭いがとれなくなることもあります。
猫砂の売り上げランキングを上位から見ていくと「ニオイをとる」「消臭」「抗菌」「飛び散らない」というキーワードが多くみられます。猫トイレの臭いを楽に何とかしたいというのは、猫の飼い主共通の想いと言えるでしょう。
しかし、従来の猫砂やペットシーツは、数日使用すると猫砂とペットシーツでは臭いを抑えることが難しく、臭いが部屋に広がります。できるだけ臭いを拡げないためには毎日のトイレ掃除と頻繁な猫砂交換とペットシーツ交換が欠かせず、労力面、費用面ともに大きな負担になります。
このような悩みを解決できるのが、今回紹介するNeo Plus Sandです。
Neo Plus Sand とは?
Neo Plus Sandの原材料は、今まで猫砂で使用されることがなかった珪藻土です。
バスマットやコースターで利用している方も多いのではないでしょうか?
水をあっという間に吸い込み、サラサラの状態を維持できる優れものです。ほぼ半永久的に水分を吸収できる珪藻土を大小サイズのボール状にし、消臭・殺菌に抜群の効果を持つ持続型抗菌成分Etakを配合した全く新しい発想の猫砂がNeo Plus Sandです。
◆ 珪藻土って何?
珪藻はもともと水中に漂っている植物性プランクトンです。中学校の教科書に出ていたケイソウと言われるとピンとくる方も多いと思います。この珪藻がやがて死に、残った殻が長い年月を経て化石化したものを原料にしているのが珪藻土です。
珪藻土の最大の特色は多孔質(穴がたくさん開いていること)です。珪藻土の粒には10億分の1㎝程度の孔が無数に空いています。この孔が水分や臭いを強力に吸着します。この珪藻土の孔の表面積はたった1gでテニスコート半面分に相当するといわれます。吸水された水分はどこかへ行ってしまうのではなく、珪藻土の粒一つ一つの吸水の限界まで吸い込みキープしています。そのため、吸水能のキャパを超えると、乾燥させない限りそれ以上は吸水できなくなります。
◆ Neo Plus Sandの特徴
Neo Plus Sandの特徴は円形粒の砂。1粒が約3~8mmで、白・薄いグレー・濃いグレーが混じっており猫トイレの中に敷き詰めると猫砂っぽくなくすっきりした見た目です。
排尿から粒の表面が乾燥するまで約10秒。あっという間に吸い込まれ、固まる猫砂のように排尿した場所の砂が固く固まることもなく、Neo Plus Sandも全体的にサラサラのままでどこにおしっこをしたのか分からない位です。
排便したときには他の猫砂のように、便の周りに砂がまとわりつくという感じではなくパラパラと数粒付着する感じです。
Neo Plus Sandで尿の臭いは消えるのか?
猫トイレの大問題の臭いは、Neo Plus Sandの場合はどうなのでしょうか?
珪藻土に吸い込まれた尿に含まれるかもしれない細菌がトイレの中で大繁殖することはないのでしょうか?
◆ 臭いがかなり軽減!
1年中気になる猫トイレの臭いですが、梅雨から夏は特に臭いが強くなりこまめな猫砂の取り換えと、掃除が必要になります。毎日のこととなるとやはり大変です。
珪藻土の表面の孔は水分や空気だけでなく、有害物質を吸収する機能も備わっています。尿の独特の臭いの原因になるアンモニアなども吸収してしまいますので、臭いがかなり軽減します。
◆ 細菌やカビは繁殖しないのか
細菌やカビが増殖するためには必要な条件があります。その条件とは、「水分・栄養素・温度」で、この3つのうちのどれかが欠けると増殖を抑えることができるといわれています。
珪藻土の特徴である「吸水性」「速乾性」の作用で水分がほぼなくなり、細菌やカビは繁殖しにくくなります。
細菌やカビが繁殖しにくくなるだけでは心配ですが、Neo Plus Sandのもう一つの特徴である「Etak」の働きで、抗菌作用が持続します。
Neo Plus Sandに含まれるEtakとは?
Neo Plus Sandには、他の猫砂には含まれていないEtakと言う持続型の抗菌成分が含まれています。
Etakとは、広島大学大学院医歯薬保険学研究院 二川教授が開発した、効果が持続する抗菌・抗ウイルス剤です。 一般の手指消毒薬に含まれている消毒薬である4級アンモニウム塩と、固定化する接着剤であるエトキシシランを合成し、 様々なものの表面に固定化できる抗菌剤としてEtakが開発されました。
Etakは様々な検証により、効果の持続性・人間/動物への安全性・幅広い細菌/ウイルスへの効果が確認されています。
Neo Plus Sandの使い方とコスト
では、Neo Plus Sandの使い方、取換頻度や処分の仕方、コスト面についてみていきます。
◆ 使い方
どのようなタイプのトイレにも使用可能ですが、ペットシーツをトイレの底に敷いてからNeo Plus Sandを5~6㎝の厚さに敷き詰めてください。システムトイレの場合は下のトレーにペットシーツを入れてください。ペットシーツを入れた方がより吸収が長く続きます。
おしっこをした砂の取り除きは不要です。ウンチとウンチの付いた少量の砂だけを取り除きます。
◆ 取換頻度
砂が減ってきたら必要量をつぎ足します。脱臭効果やおしっこの吸収が弱まった場合は、全量交換してください。
◆ 処分方法
砂は燃えるゴミで捨てることが可能ですが、自治体の処分方法に従ってください。(第三者機関の検査の結果アスベストを含んでいないことが証明されています)
◆ コスト
Neo Plus Sandは2Lで2970円(税込)と比較的高価です。いくら良くてもそんなにするなら無理だと諦めそうになりますが、実はコストパフォーマンスが普通の猫砂より良くお得です。
◇ 一般の猫砂
・ 5Lで600~800円程度
・ 3か月間で5Lの猫砂を10袋購入(6000~8000円)
・ 毎日1~2回の掃除と、2~4週間で猫砂を全部交換
・ 汚れや臭いに応じてトイレの水洗いを3か月に6~8回
◇ Neo Plus Sand
・ 2L:2970円(税込)、 5L:5050円 (税込)
・ 3ヶ月に1度の全交換のみ
・ 毎日のウンチの処理
・ 5~6cm敷いていればトイレの底まで尿が達することもないので、トイレを水洗いする頻度も激減
このように、一見高く感じるNeo Plus Sandですが、交換頻度、掃除などの手間を考えると圧倒的にコストパフォーマンスが良いことがわかります。
まとめ
猫のトイレの様々な悩み解決を大いに期待できるNeo Plus Sand。筆者も実際に購入して試してみました。好奇心満々の猫たちが、砂を掘っておしっこをしましたが、まずあっという間に吸い込まれていくことにびっくりしました。スコップで掘ってみても、どこにしたのか全然分からず、臭いも全くしません。2匹の猫で1つのトイレを使っていますが、5日たっても尿臭をほぼ感じませんでした。砂の飛び散りも激減し、今のところ不満はありません。百聞は一見に如かずです。興味を持ってくださった方はお試しください。オススメいたします。