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【獣医師取材】大切な動物達のため、最善の医療を尽くす|中林竜太先生

大好きな動物に寄り添い信頼できるホームドクターを目指して

中林 竜太横浜りゅう動物病院 院長

<経歴>
         神奈川県足柄下郡湯河原町出身
  2014年    北里大学獣医学部獣医学科卒業
  2014〜2021年 藤井動物病院(横浜市港北区)勤務医
  2018〜2020年 DVMsどうぶつ医療センター横浜 二次診療センター皮膚科研修医
  2019〜2021年 葉山動物病院(横浜市磯子区)勤務医
  2021年    横浜りゅう動物病院 開院

趣味:料理、筋力トレーニング
資格:JAHA総合臨床医 取得(2021)              

横浜市磯子区で横浜りゅう動物病院の院長を務める中林竜太獣医師。動物を心から愛する中林先生が、動物への向き合い方や病院での取り組みなどをお話してくださいました。

動物が大好きで「救う立場になりたい」と獣医師を志した学生時代

ーーー中林先生が獣医師を志した理由ってなんですか?

子供の頃から動物が周りにいる環境で育ってきました。

本当に動物が大好きで、自分にとってかけがえない存在ですね。

小学生の時に子供心ながらに「動物を救う立場になりたい」と思ったのが獣医師を志したきっかけですね。中学・高校に進学しても、獣医師になりたいという夢は変わらなかったので、獣医師になる夢に向かってずっと努力してきました。

大学に入ってから、授業や研究で動物の死に直面する度に、彼らを救いたいという気持ちが強くなっていき、獣医師になりたい思いがより一層強くなっていきました。

獣医師としてたくさん経験を積んだ7年間

ーーーこれまで獣医師としての経歴・経験のなかで影響を受けたことはありますか?

大学卒業後は横浜市港北区の藤井動物病院にて7年間、診察・処置・手術など、獣医師として働く上で大切なことをたくさん学ばせていただきました。特に、藤井先生は外科の経験が豊富な先生で病院の手術器具が充実していました。そのため、特に外科手術について多くの知見を得ることができましたね。

また、藤井病院での実習のかたわらで、皮膚科の研究医として別の病院で2年間勤務しました。外科の他に、皮膚科についても臨床経験を積むことができた大変貴重な機会でした。

当時は本当に休む暇もなかったのですが、藤井先生に熱心にご指導いただいたこともあり、無事に獣医師として独り立ちすることができました。

前任の先生の意思を引き継いでの開業

ーーー 葉山動物病院を引き継いだきっかけはなんだったのですか?

最初は、開院を考えてきましたがコロナの影響もあり新規開業という形での開院をするか悩んでいたんですよ。その時に、事業承継の話をいただき葉山動物病院を「横浜りゅう動物病院」に病院名を変更して開院することになりました。

本当にありがたい話でしたね(笑)。

前任の先生からの治療内容や院全体の雰囲気などは、根本的に変えず自分のやりたい事を取り入れつつ患者さんに受け入れてもらえるように努力をしています。

前任だった葉山先生からいきなり切り替えることはしないで、最初は週1日出勤だったのですがそれを週2、週3と徐々に出勤日を増やして、少しずつ引き継いでいくようにして患者さんにも信頼してもらえる雰囲気作りを心がけていましたね。

その甲斐あって、徐々に患者さんの認知も広まっていきました。

「中林先生に出会えたことが、この子にとって一番の幸せでした」と言われた瞬間

ーーー  獣医師としてこれまでで一番嬉しかった瞬間はどんな時ですか?

1番印象的だったのは、ずっと診ていた飼い主さんのペットが亡くなってしまった時に「中林先生に出会えたことが、この子にとって一番の幸せでした」と言われたときです。

本当に、この職業についてよかったと心の底から思いました。

私は、大切なペットが亡くなってしまう悲しみをフォローするのも、獣医師として重要だとその時改めて感じたんです。ペットロス予防やグリーフケアにも今後は力を入れていき、ペットが高齢などの理由で治療が難しい場合にも飼い主さんに寄り添う医療を提供していきたいです。

他には、家族連れの飼い主さんから「子供が中林先生をみて獣医師を目指しています」と言われたりすることあります。そういった純粋な言葉は本当に嬉しいですね。

ーーー 今後の獣医療の発展に何を寄与していきたいですか?

今の考えている目標は、病院を大きくしていきたいと思っています。

グループ病院を増やしたり、システムを整備したりして、看護師さん獣医師さんの教育にも将来的には携わっていきたいですね。そういう取り組みの中で、獣医療の全体の発展に寄与したいと思っています。

また、一般的な動物病院経営だけをするつもりはなく、学会発表も毎年行うように心がけていたり、藤井動物病院グループのコンセプト・理念でもある「人生を豊か(幸福)にする」言葉を意識しながら、経営に勤めていきたいです。

病院としても総合診療に重きを置いて全部の科目を高いレベルで診ていきたいですね。

ホームドクターでありながらも、今後専門分野で強みを出すのだとすれば皮膚科かもしれません。ですが、下積み時代の経験も活かして外科分野も研鑽を積んでスキルを上げていきたいと思っています。

すべてを診れないとホームドクターとして頼ってもらえないかなとも思っているので、獣医師として常に努力をしてお客様に安心を届けたいです。

また、夜間診療の体制も整えて近隣の方が困っている時に、いつでも頼ってもらえる環境を整えておきたいと思っています。

「家族」のような存在の獣医師でありたい

ーーー中林先生にとって“獣医師“とは?

獣医師という職業は、動物に適切な獣医療を行う専門家です。

しかし、専門家でありながら飼い主さんやペットと共に「家族」である存在になりたいですね。

診察のときに説明する際は、飼い主さんに合わせて分かりやすく対応することを常に心がけています。「家族」として飼い主さんからも信頼してもらえるように、基本的な振る舞いからいつも気をつけています。

診察結果の内容を必ず紙に書いてお渡しする独自の取り組み

ーーー 他の動物病院ではあまり見ない独自の取り組みとは?

診察の結果・処置の内容は、毎度必ず紙にてお渡ししています。

獣医師に言われたことを家で家族と共有できるようにしてもらいたいですし、記録として振り返ったり、セカンドオピニオンが必要な場合に円滑にできるようにするためです。

どんなに忙しい時でも、来院いただいた方全員にお渡ししていますよ。

飼い主さんには、初診時にバインダーをお渡ししており次回から渡した紙や検査結果の用紙を閉じていってもらい情報の保存を促しています。

他にも、出来るだけどんな処置をしているのか見えるように注射や採血などは飼い主さんの目の前で行っています。透明感のある診療を提供することを心がけていますね。

ーーー その他に、力を入れている取り組みなどはありますか?

完全予約制かつネット予約対応可なので、待ち時間が少ないことです。

来院いただいてからの待ち時間が長いと、ペットもストレスを感じてしまうため完全予約制にしてします。

他には、ドロップオフ・ピックアップシステムといってお仕事に行く前にペットを預けて、仕事をした後のお帰りのときにペットをお迎えに来てもらう仕組みを積極的に取り入れています。

トリミング併設も併設されているのですが、トリミング時には毎回ペットの健康チェックを私が自ら行っています。トリミングだけのペットにも健康チェックをしてトリミング後にお渡しする際のレポートに、私が獣医師目線で気付いたことも書いて飼い主さんにお渡しする取り組みを行っています。

穏やかな雰囲気を大切に動物目線の診療

ーーー中林先生、スタッフなどに周知し徹底している考え方や飼い主さん、動物と接する上で最も大切にしていることとはなんですか?

病院としてかしこまって来てもらうのではなく「知り合いの家」にいくような雰囲気で来院してもらうことを心がけています。

挨拶はもちろん、動物病院としてやることはきちんと行い、それでいて柔らかい雰囲気やお客様の安心できる空間は崩さないように意識しています。

診療の最中も絶対に上から目線になることなく、飼い主さんや動物と同じ目線に立って診療に当たっています。

そのほかに私のこだわりとしては、診察の服装は手術着ではなく、ワイシャツとスラックスに白衣を着用して、手術をする際だけ手術着に着替えるようにしています。

衛生面や清潔感、正装をすることでしっかりとした信頼感にもつながると思っていますし、メリハリをつけることで自分の気持ちの引き締めにもつながっていますね。

「ゆりかごから墓場まで」ホームドクターとして寄り添っていく動物病院

ーーーこれから来院される方にメッセージをどうぞ!

私は本当に動物が大好きで、見ているだけで幸せになります。

「ゆりかごから墓場まで」という言葉のように、ホームドクターとしてペットとそのご家族が少しでも幸せな生活が送れるよう、寄り添っていく努力は惜しみません。

どんな些細なことでも、全ての質問に答えるのでいつでも頼ってきてくださいね。

中林竜太先生も登録している「アニぴたる」って?

アニぴたるは、専門性の高い獣医師が多数登録されているオンライン相談サービスです。ペットについての困りごとを相談すれば、信頼できる獣医師から的確な回答を貰えます。また、獣医師検索の機能も提供しており、困りごとにあった獣医師を見つけて連絡をとったり来院したり出来ます。