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【獣医師取材】愚直に、誠実に、患者と向き合う動物病院|田渕竜秀先生

飼い主さんが安心してコミュニケーションの取れる雰囲気を大切にしています

飼い主さんが安心してコミュニケーションの取れる雰囲気を大切にしています

田渕 竜秀沼津中央動物病院 院長

<経歴>
 学歴
  1969年7月4日    広島県に生まれる
  1995年       麻布大学 獣医学部 卒業
  1997年~2012年   沼津中央動物病院 開院 勤務医
  2012年~現在    沼津中央動物病院 院長に就任

             

静岡県沼津市で沼津中央動物病院を経営する田渕竜秀(たつひで)獣医師。謙虚で実直な姿勢を大切にしている田渕先生が、レストランや洋菓子店を想起する開放的な院内で獣医療に対する熱い思いを語ってくれました。

学生時代の多分野での優秀な人物との出会いから、ビジネス感覚を磨けた

学生時代の多分野での優秀な人物との出会いから、ビジネス感覚を磨けた

ーーー まず、田渕先生が獣医師を志した理由を教えてください

実家がペットショップで、子供の頃からたくさんの動物と触れ合っていました。実家ではペットショップだけでなくセキセイインコの繁殖をやっていて、家には3万羽位のセキセイインコがいたんです。うちの父親がセキセイインコのヒナをマーケットに出すと、マーケットのヒナの単価が変わるような影響力を持っていました。そういう家族の影響もあって、中学3年位からは獣医師を目指そうと思っていましたね。

麻布大学に入学してからの3年間は大学で勉強する傍ら「メルブレインズ」という三菱電機が若者向けに作った商品企画部隊に入っていました。そこで出会った人たちは皆優秀で、今も活躍している人がたくさんいます。自分にとって良い刺激になりました。

麻布大学のOBの方が沼津に動物病院を開院するということでお声掛けを頂き、そこで働き始めることになりました。ここで15年間くらい働いた後に院長にアサインされることになって。病院に来た当初からカルテのシステムの作成や会計・来院数なんかの統計を取る作業をしていたので、それもあってビジネス感覚みたいなものは早い段階から身につきましたね。

獣医師をされていて嬉しかったことは?

ーーー 獣医師をされていて嬉しかったことは?

「先生と出会えて良かったです」とか「先生に診てもらえて良かったです」と患者さんに言ってもらえるのは、いつだって至福の喜びです。あとは、手を尽くした子が亡くなってしまっても、また次のペットを連れてきてくれると嬉しいですね。自分のことを信じてくれているんだなって思います。

飼い主さんから言いづらい提案を先回りして示すのも獣医師の仕事

飼い主さんから言いづらい提案を先回りして示すのも獣医師の仕事

ーーー 獣医師として先生がこだわっていることを教えてください

何がペットの飼い主さんにとってベストな選択肢なのかを常に考えて、目の前の飼い主さんとペットに対して愚直に手を尽くしていくということです。獣医療としてベストなことが飼い主さんにとってベストではないこともたくさんあるので、色々な選択肢のメリット・デメリット、自分の考えも示した上で飼い主さんに決めてもらうようにしています。飼い主さんによってペットへの想いや価値観は全然違うので、それによって選択も変わってくると思うんです。

例えば「お金がなくて高額な治療ができない」というのは、飼い主さんからすると言いづらいことだと思うんです。口にすることでまるで自分がペットを見捨てたかのような罪悪感もあるでしょう。そういう選択肢を、空気を読みながら提案することも獣医師の仕事の1つだと思っています。

目の前の飼い主さんの依頼に愚直に答えていくのが大事

目の前の飼い主さんの依頼に愚直に答えていくのが大事

ーーー 田渕先生にとって“獣医師”とはどういう存在ですか?

うーん、やっぱり愚直な存在ですかね。

例えば産業動物は食肉か低コストで働かせ尽くして殺しちゃうかだし、愛玩動物はこうして飼い主の都合で治療を受けたり受けられなかったりだし、サラブレッドは人間より遥かにお金をかけて獣医療を受けられていたり…要するに獣医師は人間の勝手な都合で命を取捨選択して治療にあたっているに過ぎません。獣医療全体を見て色々と思うところはありますが、解決できないことに目を向けるよりも目の前の飼い主さんの依頼に愚直に答えていくのが大事かなと思っています。

また、病院に来る動物は必ずなんらかの症状が出ているので、いったい何が起きてどういう経緯で問題が発生しているのかというパズルを解く仕事だとも思っています。正解が必ずある難しいパズルを紐解いていくわけですが、解けないと対症療法に終始してしまったり再発したりするので、解き切って可能な限り根本にアプローチすることが重要です。

僕が若い頃はフィラリアで亡くなる犬が多かったけれど、最近は予防薬が出来てフィラリアに罹患する子はかなり減りました。ただそうして長生きする犬が増えたことでかかる病気の数も増え、難しいパズルが増えてきたなと感じます。

病院で徹底しているカルチャーがあれば教えてください

ーーー 病院で徹底しているカルチャーがあれば教えてください

スタッフに対して言葉で伝えていることはほとんどないです。ただ自分がしっかり獣医療と向き合って、早朝の4時とか5時とかから動物の様子を見たり面倒を見たりしている背中を見せることで、スタッフにそれぞれ何かを感じ取ってもらい、それを行動として出してもらうのが一番だと思っています。

診察ではメリハリをつけ、明るい雰囲気で終わることを意識

診察ではメリハリをつけ、明るい雰囲気で終わることを意識

ーーー お客様、動物と接する上で最も大切にしていることは?

動物病院に来る方は不安があって来る方が多いので、病院を出るときには不安が取り除かれてハッピーになっていて欲しい、というのは意識しています。

また、健康でもちゃんとコミュニケーションを取りに来てくれるような病院でありたいとも思っています。気軽に立ち寄れるカフェのような雰囲気を出したくて、待合室にはエスプレッソマシンを置いています。

あと、診察でのメリハリも大事にしています。例えば重い病気の子の場合、最初は深刻にちゃんと症状を聞いて、最後の方はちょっと雰囲気を明るくしてこれからの治療方針を説明する、という感じですね。最後まで緊張感が続くことがないようにというのは意識しています。

とにかく、医療というのはコミュニケーションが重要です。飼い主さんには思っていることを全部言ってもらえるよう意識しています。初診の人には特に話しやすいと思ってもらえるように、開放的な院内や僕自身の雰囲気を気をつけています。

これから来院される方にメッセージをお願いします

ーーー これから来院される方にメッセージをお願いします

沼津中央動物病院では患者さんとしっかり向き合い診療に当たっています。数ある動物病院の中から当院を選んで頂けたら幸いです。